9月イベント「海外からの遠距離介護・もし日本の老親に介護が必要になったら」を開催しました!
ダラス時間9月22日木曜日の夜に「海外からの遠距離介護・もし日本の老親に介護が必要になったら」を開催しました。
海外に住み始めてから頭のどこかで日本の親に介護が必要になったらどうしようと考えていらっしゃる方も多いかと思います。日本にいてもいざ介護に直面すると慌ててしまうこともあるのではないでしょうか?ましてや日本から遠く離れた海外からどうやって親の介護に携わればいいのか悩むところですね。
今回は、介護のエキスパートでN.K.Cナーシングコアコーポレーション合同会社代表として「わたしの看護師さん」「メディカルヘルパーステーション」を運営されている神戸貴子さんにご登壇頂き、海外からどのように遠距離介護に携われば良いのかお話し頂きました。
冒頭では若者(30代以下)の介護意識の低さについて、N.K.Cナーシングコアコーポレーションが行った調査結果について具体的なデータをシェアしながらお話し下さいました。
30代以下では約3割が介護保険制度について知らないと回答し、約2割が親の介護についてあまり考えたことがない、あるいは全く考えたことがないと回答しました。また、介護の担い手はまだまだ圧倒的に女性が多く、それに伴う介護離職者の多さについても指摘されました。なんと、年間約9万人もの介護離職者がいて、日本社会全体として見ると6,500億円もの損失になります。まさに介護を諦めるか介護離職をするかの究極の選択を迫られているのが現状です。
そもそも、自己犠牲なくして介護は成り立つものなのでしょうか?自分の仕事や生活を継続しながら遠距離介護という形で介護は出来るのでしょうか?そのためには親の介護が必要になる前に色々と準備をする必要があるそうです。「親の受けたい医療、介護について話し合っておく」、「親の治療中の病気や主治医を確認しておく」、「入院費用、介護費用の捻出先を確認しておく」、地元の「地域包括支援センター」の連絡先を確認する。そして地元にいる親戚や実家のご近所さんと連絡を取ることも大事なことだそうです。遠距離介護をするためにはサポーターを探すことが必要になってきます。例えば緊急対応は地元の親戚や日本にいる兄弟にお願いし、介護保険サービスのケアマネさんと連携しながら介護プランを組み立て、介護保険ではカバーされない部分については介護保険外サービスを利用する等。遠距離介護のポイントは自分が直接介護をせずとも介護のマネジメントをするマネージャーとなることだそうです。
2065年には65歳以上の人口が30%となる超高齢化社会に突入すると予測されているそうです。介護と聞くと暗いイメージが付きまといますが、いずれは自分にも介護が必要になってくるかもしれません。そのためにも今から準備しておく大切さを痛感しました。
ご登壇頂いた神戸貴子さん、素晴らしい講演をありがとうございました!
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